2010年10月20日

『仕事の流儀』松本人志をみて

1963年尼崎生まれまでは、わえといっしょ。やのにこのちがいはなんやろう?

公害の町で幼いころよくひきつけを起こしていたわえやったが、彼は自転車も買ってもらえず自転車を乗ったようにして、尼崎の町を走り回っていた。


きっとこの生命力の違いが今の彼をつくりあげているのだろう。相方の浜田の家もちょー貧乏で浜田の場合は語るのもいやらしいと前に何かで聞いたことがある。それがいまや、彼は東京の高級住宅街、成城住まいである。

貧乏からの抜け出すために、芸人の道を選び、数々の競争に勝ちつずけた二人のハングリー精神は本当にすごいものがある。

テレビでも言っていたが、過去をきりすてながら、またあたらしい笑いをうみつずける。そのために全力を尽くす。それが芸人松本人志の、仕事の流儀のひとつである。

そこに、彼の強さがあるのである。ダウンタウンデラックスなどではほとんど台本を見ず収録に向かう、いろいろなタレントの話に即興でつっこみをいれる。そのフォローを浜田がする。

○○な話や、すべらない話しなどは、MCだけにとどまらず自分も他の後輩または先輩芸人などと話芸を競い合う。

がき使いでは、笑ってはいけないをはじめ自らも浜田と二人よごれやくをする。

現在、休んでいるナイナイの岡村も仕事の流儀やったか何かに出ていたときにいっていたが、昔、タモリにいわれたらしい、

『俺らが、上でふたをしているかぎり、お前らは上がってこれない。だから、もがきながら上に這い上がって行く。』

松本も岡村もみんな、いつも芸能界の中でトップの位置にいながらも戦いつずけるけるのである。

競争をしてはいけない世代に育った人たちもたくさんいるけど、すべての社会生活において競争心は非常に大事である。

こんな身近な芸人さんでも、信じられないほどの競争に勝ってこそ、スターの道を維持できるし、それに甘んじていると

すぐ誰かに追い抜かれていく。

まさに、今の日本経済はそのような立場に追い込まれている。推定人口13億人とも言われる中国や8億人とも言われるインド

で激しい競争に勝ち残った人々が、日本に向かってきている。

そしてその競争からにげることはできない。政府が市場介入をしても、びくともせずにすすむ円高。

日本の輸出産業の体力を奪いながら、中国、シンガポール、ドバイマネーが日本を狙っているのである。

競争や勝つ。野暮ったい言葉かもしれないが、仕事の流儀の松本さんを見ていて改めて思った。



  

Posted by 松原亭のシェフ at 16:47Comments(0)