2011年05月07日

ユッケ事件について

生肉(ユッケ)を食べて人が死んでしまった事件でマスコミが連日報道しているが、和歌山も牛肉の年間消費量が全国1位だとか2位だとか?

そもそも、肉はその表面にしか菌はつかなその菌が肉の内部に入り込んでいく事はないのである。さてその菌がどこの段階で付着したのかを現在調査中であるらしいが

元来あってはいけない事がおこる背景のひとつには、料理人のレベルがあると思う。肉の表面を、包丁でカットする事もなく、ドリップがでている事にも何の不信感も思わず

ただいわれるがままマニュアルどうりに出していた調理人のレベルの低さに驚かされる。大手チェーンはセントラルキッチンで半加工して、それを各店に配送してアルバイトのキッチンスタッフが

最終調理をしてお客さんに提供しているのが大半である。われわれ料理をするものはもっと食材やその取り扱いなどについてある程度の期間をおいてしっかり勉強したものが調理をするような仕組み

にしないとこのような出来事はこれからもずっとつずくと思う(たとえどんな衛生基準をもうけても、、)。いつもお思うのだが、騒がれているときはわーーわーー言うが、ほとぼりが冷めればなにごともなかっ

たかのようになってしまうのが今のマスコミ現状であり焼肉に限っていえばO157のときもレバ刺しを取りやめたり、ホルモンを食べなくなったりしていたが、最近はまたホルモン鍋ブームでチェーン店舗展開の店が増えてきている。(原価コストが低く、よく儲かるからだろう)

はなし同じく、キッチンスタッフというアルバイトが牛の部位では一番危険とされる内臓を取り扱っているのである。もちろんそういった店にはせんまいの湯引きであったり牛肉のたたきであったり

そのような半生で食べる料理もあるだろう、内臓を触った手やまな板でそんなものを調理していたらまた同じような事がおこる危険はさけられないのである。

だから調理をする人は、これだけは絶対に守るべきところを日々の修行でしっかり覚えて、調理人が一日に何百食もの料理を提供するところであればよりたくさんそういった人が(経験をつんだ人)必要なのではないだろうか?

わえの知り限りでは昨今のチェーン店のほとんどががコストダウン(人件費削減)のために逆になってしまっているように思い、それが発端で最終的におこる事件であるようにおもう。  

Posted by 松原亭のシェフ at 10:28Comments(0)